③泡盛醸造所 宮の華 「泡盛は自然の恩恵」(2020年7月)

島の作り手を紹介する企画、第3回目は、「宮の華」を訪ねました。
「宮の華」は下地島空港がある下地島と隣接する伊良部島にあり、「みやこ下地島空港ターミナル」とコラボした限定商品「泡盛 下地島2019」も醸造しています。
今回は山原作栄工場長に工場を案内していただきました。

泡盛の製造は、「米を蒸す」→「麹菌を散布」→「もろみ作り(アルコール発酵)」→「蒸留」→「熟成」→「濾過」→「容器詰め」の行程で行われます。この日は米を蒸す機械が稼働していました。

1枚目
「宮の華」の中庭にて。下地さおり社長と山原作栄工場長。

2枚目
米を蒸しているところ。蒸し終わったら黒麹菌を散布し、一晩寝かせたあと製麹棚に移して麹を作ります。穀物の甘みのような独特の匂いが漂っていました。

3枚目
水・酵母菌・麹を合わせてもろみを作るところ。冷却装置を駆使して適温になるよう環境を整えます。
「お酒(アルコール)を作る酵母菌は生き物。彼らが活動しやすい環境を整えてあげることで、いいお酒が生まれるんですよ。」と工場長。もろみの表面は一見静かに見えますが、中ではどんどん発酵が進んでいるそうです。

4枚目
もろみを蒸留したあと、熟成、濾過を行います。熟成中こまめに油分を取り除き、通常よりも時間をかけて丁寧に濾過することで、宮の華の特徴であるフルーティかつ澄んだ味わいの泡盛を作ることができるそう。

5枚目
容器詰めとラべル貼りの様子。
※動画の商品はもろみ酢です。

6枚目
ターミナル限定泡盛「下地島2019」。

「自然の恩恵をいただく、大自然に協調する、という気持ちで取り組めば、自然と美味しいお酒になるんですよ。」という下地さおり社長の言葉がとても印象的でした。
下地社長、山原工場長、取材協力ありがとうございました。