「島の作り手を訪ねて」企画、第5回目の今回は伊良部島で海産物を中心に加工販売を行う
「浜口水産」の濵口美由紀さんを訪ね、先日「みやこ下地島空港ターミナル」と協働で開発した(※1)「カツオとマグロの佃煮」、「なまり節の油味噌」についてお話を伺いました。
工場は宮古島と橋で繋がる伊良部島にあり、近くに位置する佐良浜地区は古くから漁業で栄える港町。浜口水産はこの港で水揚げされた新鮮な魚を仕入れているそうです。
工場で用意されていたのは、佃煮の材料となるカツオとマグロをフレーク状にしたもの。
これをたっぷりの出汁、ショウガ、黒糖で煮詰めていきます。室内には食欲を刺激するいい香りが漂っていました。
煮詰めたものを冷まして、瓶に詰める作業。ぎゅっと詰めて重さを均一に整えます。
瓶にラベルや包装を施して、商品のできあがり!
浜口水産の従業員のみなさんは包装が完了した商品を手にするのは実はこの時が初めて。
嬉しそうに写真を撮る姿が印象的でした。
浜口水産はこのほかにも、規格から外れてしまった材料などを使用し、加工品として販売する取組も積極的に行っています。せっかく獲ったり作ったりしたのに、捨てられたり流通に乗らなかったりしてしまう材料などを、「もったいない」から着想して商品開発を始めることも少なくないそう。
「SDGsに取り組むことは決して楽なことではなく、開発や作業工程には手間も時間もかかるけど、これからも生産者にも購入者にも喜んでもらえるような活動をしていきたい。」 とエネルギッシュに語る浜口さん。
販売を担う私たちも、生産者の想いをしっかり受け取ってお客様の手に届けていきたいという気持ちを新たにしました。
濵口さん、従業員のみなさん、貴重なお話をありがとうございました。
※1:商品開発は内閣府「離島プレミアムプロデューサー育成事業」の一環で行ったものです。
※2:商品はYahoo!ショッピングでも購入いただけます。